中国、2機目の月周回探査機「嫦娥2号」を打ち上げ | 長征 | sorae.jp

 うーむ、いまいっちょwktkを感じないのは、次の着陸機の場所を選定するため、という割り切り故か。最初っから、面白い科学的成果を出すことが眼中にない探査機、というのもなかなかに珍しい気がする。もっともそれも、ポンポンと次から次へと打ち上げができるからではあるな。次が何年後になるかわからないので一つの機体にこれでもかこれでもかと機材やら新技術やらをてんこ盛りにするどっかの国とは、ほんと、好対照だわ。
 で、面白そうなのが↓

まだ打ち上げられていない嫦娥2号ですが、既にその最終段階について、3つの案が検討されていると、新華社が報じています。

これによると、嫦娥2号の探査が終了した時点で


1. 「かぐや」などと同様、延長探査を行った上で、最終的に月面へ落下させる。

2. 衛星の軌道を変えて、深宇宙探査機とする。

3. 地球トランスファー軌道に投入し、地球の衛星にする。



というもののようです。

目的を割り切ったが故の余裕を持ったお遊び、という感じ。一方↓はなんかちょっと気になる分析。

China's Mystery Moon Rocket
ttp://www.spacedaily.com/reports/China_Mystery_Moon_Rocket_999.html

10月1日打上げ予定の嫦娥二号が何か怪しいというお話。
確かに一号の時と比べても、情報の露出が少ないように思える。
不審な点は他にも。何故か打上げ機が一号のときから変更されてる。

一号の打上げ
ttp://news.xinhuanet.com/photo/2007-10/24/content_6937280.htm
二号の打上げ前試験
ttp://news.163.com/photoview/00AN0001/11049.html#p=6HGAHK6T00AN0001

御覧の通り、一号はストラップオンブースタ無しの長征3号A型、二号はブースタが2個付いた3号C型。
で、変更する理由がいまいち判然としない。前回に比べて早く月に付くらしいけど、
別に前回2週間弱かかったけど特に不都合はなかった。
著者は3Cを使う理由は早く月まで到達させるためではなく、打上げ能力の向上が必要で、
嫦娥二号の諸元や写真がほとんど出てないことからそこに何かが隠されてるのでは、と推測してる。


つーか中国って、衛星の外観の写真とか確かにほとんど出ないよな。
神舟ですら全体がちゃんと写った写真ってほとんど見た記憶がない。
地上に転がってる帰還カプセルとか模型ばっかり。

なんかサプライズでも用意してるのか、それとも単に探査機で冒険しないぶん打ち上げ機はなにか新らしいことの実験とかなのか、はたまた「月への所要時間の短縮」に過剰な国威発揚的意味づけをしてるのか、さて?

中村一『めぐりあう鼓動―覚醒遺伝子』(電撃文庫)

 うーむ、まる2冊かけてこんなもんか。いや、それなりにええ話には仕上がってるとは思うんやけど、デビュー作いきなり隔月刊でゆったりまとめるチャンスを得て、そいでまだここまで中途半端で世に出すか。悪くない出来だとは思うが、さらにここから11月以降になる次の一冊を「期待して待つ」と思わせるほどの魅力では、残念ながら、無いな。

めぐりあう鼓動―覚醒遺伝子 (電撃文庫)

めぐりあう鼓動―覚醒遺伝子 (電撃文庫)