迷惑メール対策ブラックリストの功罪について「Spamhaus」と国内ISPが議論


 残念ながら時間が足りず、和田氏と高田氏からのRBLへの「お願い」に対するSpamhaus側からのコメントは聞けなかったが、ユーザー数の多いSpamhausのメンバーに対して直接、問題点を指摘し、改善要求ができたことは重要だろう。また、和田氏も高田氏も一方的にRBL運用側に要求を出すのではなく、「一緒に協力して迷惑メールを減らすように努力していこう」という姿勢が見られた。それぞれがやるべきこと、やれるところ、やれないところをお互いに充分に理解した上で協力し合うことの重要性を感じさせるパネルディスカッションだった。
 裏返せば、Spamhausが「報復」(Spamhausは「エスカレーション」と表現)処置として全く関係のないアドレスを含むブロック単位でRBLに登録するような外道なまねを止め、使えるものになるかどうかはまったく不明、というわけですな。