庵田定夏『ココロコネクト カコランダム』(ファミ通文庫)

 <ふうせんかずら>、この嫌な性格、どっかで見たことがあると思ったらQ*1だ。試したいのか導きたいのか見て楽しみたいのか、独自の論理があるようだけどそれがなんなのかさっぱりわからん、わかってるのは謎の超パワーを持ってることだけ。とすると今回の<二番目>はQ2か。
 何はともあれ、今巻は青木が実にいい男であった。いやもう、他の感想やら印象をぶっとばすぐらい。
 ところで、pp.243-244で後悔してるのは誰だ? 素直な話の流れとしてはその直前に退行現象を起こした人だけど、現象の途中に後悔する? それに内容が伊織と丸かぶり。そう思ってみると途中に区切り記号が入ってることとも合わせ、これは伊織の心情描写であっても不思議はない。とすると実は太一は、思い出したら「あああ」となる過去の持ち合わせがないという世にも珍しい人物で、故に今回はいじっても面白くないとQ2に思われたので見届け役になったし、またそういう人物であることが次巻以降への伏線?

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)

ココロコネクト カコランダム (ファミ通文庫)

*1:新スタートレック』のアレ。