レジデント初期研修用資料: NHKのインフルエンザ番組

 「お父さん」と「社民党」と「毎日新聞」が、皮肉や反語として済ますにはあまりにリアルすぎる。しかし実際には、さらに想像の斜め上をいくんだろうな。なにしろこれだけ様々なルートからの警告を見聞きしても、プロパガンダとしか取れない人たちが一定の割合でいるんだ。どんな「裏切り」をしでかしてくれるものやら、とりあえず保存食料とマスクを買っとくぐらいしか事前の対抗手段を思いつかないのがもどかしい。
 それにしても、「一人一人の患者にベストの治療をするのをあきらめ、より多くの患者を診る体制に切り替えます。一人の患者を丁寧に診察するより、大勢の命を守る方が大事だと考えています」という発言や、人工呼吸器ガイドライン、ワクチン接種の優先順位に関する論議が、本当にプロパガンダにしか見えない人がいるとしたら、その人の目には、世界がどんなものに写ってるんでしょうね。

余談

 「世界統一政府を樹立するためには、宇宙人が侵略してくればいい」ってのが理想論だと言うことがよく分かる。これだけ分かりやすい「人類の敵」を前にしてなお、「右派マスコミのプロパガンダ」「製薬企業と癒着した米高官の陰謀」なんて電波を送受信してるんだもの。((もっとも同じ電波級よた話にしても、後者はまだ因果関係がそれなりに理解可能だが、前者は本気で理解不能。日本国内でパニックが発生することで産経新聞が受ける利益ってなんだろう?)) 

 それともいっそ「宇宙人の侵略」の方がマシか。侵略に際して外患を誘致する馬鹿は法で取り締まれるだろうけど、ウィルスの味方をする「裏切り者」は、一見、心優しい人道主義者や可哀想な被害者に見えるんだから。