2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

寺本耕也『超能力者のいた夏』(メディアワークス文庫)

奇妙な味のお話しと見せかけて実は青春ど真ん中直球もの。悪くはないんだけど、微妙に、なんというか、アンフェア感? いや、ミステリーじゃないんだからフェアでなきゃならないという理屈はないんだけど、物語上で必要になったタイミングで、必要な能力を持…

asahi.com(朝日新聞社):衝撃的に素朴な1人乗りロケット試作機、打ち上げへ - サイエンス

宇宙航空研究開発機構の的川泰宣名誉教授は「素朴な発想で面白い。人が耐えられる加速や衝撃以下にエンジンと姿勢を制御できるかがカギ。でも、本当に人を乗せる勇気があるかなあ」と話した。 おおっ、的川先生と感想が被った。*1 なんかものすごく嬉しい。 …

中村融[編]『宇宙開発SF傑作選 ワイオミング生まれの宇宙飛行士』(ハヤカワ文庫SF)

ウィリアム・バートン「サターン時代」 ありえたかもしれない未来。確かに、現在のソユーズ(ロケットと宇宙船)並みにアポロとサターンが改良と熟成を重ねてたらどうなってたか、というのは魅力的な歴史のifだよなぁ。もっとも本作の設定であれば、民主党政権…

岩波零『ゴミ箱から失礼いたします 4』(MF文庫J)

よくもまぁ「妖怪ゴミ箱男」なんてネタで4冊も持たせたもんだ。それだけ聞いたら絶対に一発ギャグだよな。ま、ハーレムラブコメにしては珍しくちゃんと人間関係に整理をつけた大団円なんだけど、綺麗に終わらせるためか、既刊3冊のような馬鹿馬鹿しく暴走す…

宇宙ステーション補給機(HTV)の愛称を募集しています:宇宙ステーション補給機(HTV) - 宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター - JAXA

見てくれからは、>4の「つづら」が秀逸。">*1 「氷結」とか、その他の缶飲料路線がどうしても頭から離れんし、ひらがな表記の和語という路線にこだわろうとすると、無人(=名のあるヒーローと無関係)で物資の輸送に関わる著名な名前、というのはなかなかに思…

赤松中学『緋弾のアリア VII 火と風の円舞(キャスリング・ターン)』(MF文庫J)

「俺は命令を待ってる。君の命令を受ける。その準備がある−−戦え、ココを逮捕しろ。この列車に乗った数百人の乗客の命を救え−−という命令を」 「め……命令は、しないわ」 「武偵憲章6条。自ら考え、自ら行動せよ−−人の命令を聞くだけのドレイは、いらない。今…

asahi.com(朝日新聞社):はやぶさ2を政府が開発決定 特別枠で予算要望へ - サイエンス

文部科学省は開発費の概算要求を、新設の「元気な日本復活特別枠」で要望する方針で、要求額は「政策コンテスト」を経て決まる見込み来年度に必要な数十億円程度の開発着工費を、限られた宇宙関連予算を充てるのではなく、特別枠で要望する方針……これって、…

鹿野司氏にはがっかりした。

それこそ『LOGiN』で「オールザットウルトラ科学」を連載してた頃からのファンだったんだが。*1 何が情けないって、肩書きとして「サイエンス・ライター」を名乗ってる人間が、SF作家なんぞという「嘘を面白く書いてなんぼ」な商売の人から、事実認識に誤り…

「はやぶさ2」開発費30億円要求へ…文科省 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

いやまぁ、はやぶさ2に予算がつくこと自体には賛成なんだけど、しかし侘びしいのう。経産省ならともかく、文科省が予算を要求する理由として、世界の最先端を走る小惑星探査の技術を発展させることで、日本の宇宙開発のブランド力の向上にもつなげたい「はや…

あわむら赤光『あるいは現在進行形の黒歴史 ―殺戮天使が俺の嫁?―』(GA文庫)

この手の「平凡な男子学生のところへある日突然に謎能力を持つ女の子が」パターンにしては珍しく、ご両親が健在で同居してて、ややこしいご家庭の事情も特に抱えたりはしないのな。で、そのお父ちゃんがなかなか良いキャラだ。この人のおかげで、中二病異能…

流れるのが惜しいので保存シリーズ

via 【宇宙ヨット】ソーラー電力セイル実証機イカロス17【IKAROS】。

モデ権がないので+1したいコメントをピックアップ(「うるう秒」廃止へ ? ITU が新方式を検討中 - スラッシュドット・ジャパン)

すばらしい洞察 伊勢神宮は20年に一度建て替えるから、宮大工の技術がきちんと継承されるらしい。 「90年に1度」にしてしまうと、「前回」の経験があるエンジニアが誰もいなくなるので、おそらく、その年がくれば2000年問題のように社会問題になる。 そんな…

2010-08-25 宇宙からの再突入を制御−SHEFEX II向け飛行制御システム開発 DLR

確かに言われてみれば、エッジの立った形状の再突入体って見たことないよな。まぁ、立ったエッジがあればそこに力と熱が集中するのは当たり前なんで、それに耐えられるよう手間とコストをかけてもなお余りあるメリットがある or メリットが上回るほどにかか…

上遠野浩平『ヴァルプルギスの後悔 Fire3.』(電撃文庫)

目眩く超展開、何がなにやら二転三転。しかし最終的に読み合いでも裏の掻き合いでも、そして精神力でも、騒ぎに参加するすべての存在と勢力よりも凪の方が一枚上手であったのですな。前巻カバーの幼いお姿から一転して凛々しくなって、まぁ、これがほんの数…

デンマークで「募金で作った有人宇宙船」打ち上げ | WIRED VISION

あれ(過去記事その1, 2)、着々と進んでたようで、いよいよ打ち上げか。 成功すると、デンマークは、人間を宇宙に送る4番目の国となる(米国、ソ連、中国に次ぐ)。また、政府の支援なしでという条件になると世界初の国となる。 言われてみればその通り。最初に…

細音啓『氷結鏡界のエデン 4 天上旋律』(富士見ファンタジア文庫)

なんかいろいろと聞き覚えのある固有名詞やら二つ名*1が出てきて、更に新キャラも投入。どうやらハーレム展開にするつもりはなかったようで。しかしカラー4ページ目ですでにバレてるとはいえ、あまりにもバレバレな「不良ぶってる実は良い人」がかえって新鮮…

asahi.com(朝日新聞社):33人生き埋め救出、チリ保健省がNASAに協力要請 - 国際

最初、見出しだけ見て「地底からの救出にNASAがなんの関係が」と思ったけど、本文を読んで納得。なるほど、閉鎖環境での長期滞在、しかもリソースは乏しい、となれば宇宙開発の人の出番か。フィジカル面でもメンタル面でも、宇宙ステーションの長期滞在に匹…

瀬尾つかさ『くいなパスファインダー』(一迅社文庫)

『円環のパラダイム』と同じ世界での別の地球人グループのお話。《学校》メンバーに比べるとずいぶんとポジティブでこの世界に馴染んでるけど、力と冒険心を持つものにとってはそういう世界なのだな。 「われら共に、お嬢さまに身も心も捧げております。お嬢…

三浦良『銀の河のガーディアン』(富士見ファンタジア文庫)

なかなか面白かったが、ラスト、そう落とすか。主人公たちを英雄にする気はないってことで、これはきっと「仮想未来史」方面へ進んでくれるに違いない、わくわく。しかも、魔術に依って立つ銀河帝国で主力人型兵器は人型、その理由が印を組ませるためとか、…

中国が月面で天体観測に挑戦 - MSN産経ニュース

なんとも、意図不明な計画なんだよな。以前から 「嫦娥3号」搭載の月面車は中国最高の知能ロボット_中国網_日本語 月探査衛星「嫦娥3号」、月面での夜間生存に挑戦へ 月探査情報ステーションブログ » 嫦娥3号は月の夜の間の生存をめざす…中国月探査の最高責任…

石川あまね『シー・マスト・ダイ』(ガガガ文庫)(透明部ネタバレ)

「幸運」は比較的早い段階でこれでもかと手がかりが提示されるし、よくありがちなパターンの展開に思えて、あのプロローグへも素直に繋がるのかな、しかしそれだと安易すぎるか、と思いながら読み進めて、ラストでひっくり返る。『絶対可憐チルドレン』を読…

Optical flash on Jupiter ― J. Watanabe's WebPage

via 渡部潤一 (cometwatanabe) on Twitter。ついこないだこれほどの短期間に2回も木星で衝突が起きたという奇妙な偶然に天文学者は頭を悩ませているとか言ってたら、あっという間に3例目。ま、妥当な解釈としては「統計的なゆらぎの範囲内」or「その気になっ…

犬村小六『とある飛空士への恋歌 4』(ガガガ文庫)

あぁ、感想、何を書いてもネタバレのオンパレードになりそうだな。期待通りの筋運びに期待以上の容赦ない殺し合いに、イグナシオとバンデラスが美味しいところをかっさらって、アリーの直談判なんかも実に男前なんだけど、出撃前の照れっぷりも実に可愛いん…

国際宇宙ステーションの冷却装置が復旧、実験再開も | ISS | sorae.jp

復旧宣言。めでたい。 宇宙ステーション正常な状態に 実験装置も再起動 - 47NEWS(よんななニュース)

よい目をしてらっしゃる

「無茶ブリ」は国際語になれるのか!?

星野之宣『BLUE CITY CHRONICLE Ⅰ』(光文社コミック叢書SIGNAL)

完全版商法の誘惑に負けて購入。同じ内容の載った本を4回ぐらい買ってる気がするな。またもブルーシティー税、納付の時期がやってまいりましたという表現が見事すぎて何ともはや。BLUE CITY CHRONICLE ? (光文社コミック叢書signal)作者: 星野之宣出版社/メ…

JAXA|小惑星探査機「はやぶさ」カプセル等の展示予定について

ヒートシールドの現物はお盆限りだった感じ。というか、お盆休みあけからは切り刻み調査の予定だったんだろうな。さて、どんな知見が出てくることやら、wktk。

滝川廉治『超人間・岩村』(集英社スーパーダッシュ文庫)

『テルミー』が実に良作だったので探索し入手。その段階ですらタイトル・あらすじ・表紙絵のいずれにも食指を動かされないあたりが実に残念。中身がこれだけ面白いのに、パッケージングでこれほど損をしてる作品も珍しいんじゃなかろうかしら。いや、実際に…

ふと気になったtweet

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明月千里『月見月理解の探偵殺人 3』(GA文庫)

「真相をつかみかけた人間は、犯人に殺されるのが常だからね」 「わたしは主役級だから大丈夫だと思います、が」 なんかこの、メタに死亡フラグを立ててんじゃないかという台詞が妙に気に入った。ということで3巻目。今巻はややこしいゲームのルールによる縛…