あわむら赤光『あるいは現在進行形の黒歴史 ―殺戮天使が俺の嫁?―』(GA文庫)

 この手の「平凡な男子学生のところへある日突然に謎能力を持つ女の子が」パターンにしては珍しく、ご両親が健在で同居してて、ややこしいご家庭の事情も特に抱えたりはしないのな。で、そのお父ちゃんがなかなか良いキャラだ。この人のおかげで、中二病異能バトルなのに「地に足がついてる」感が感じられる。お母ちゃんもなかなかで、この二人の存在で、「まぁ普通の水準のラブコメ異能バトルもの」から一歩抜き出てるな。とりあえずは次巻も買い。