NIKKEI NET(日経ネット):ロボット衛星、「宇宙ごみ」を掃除 宇宙機構、11年度に実験

 先日のこの記事、技術を開発したと思いっきり断言してくれてるんで、てっきり何か新しい展開なり成果でも出てきたのかと思ってwktkしていたけど、野尻ボードのこの書き込みによると、特にそういうわけではないらしいとのこと。そうか、残念。
 数で見ると小さな破片が圧倒的に多くて、とても回収し切れません将来への影響を考えると、少数とはいえ大きなデブリを残しておくと、それが何かに衝突されると大量のデブリの発生源になります。そして、軌道上物体の総質量に占める割合で見ると、まだ壊れていない大型の物体の比率が多いのです。これら少数でも大型の物体を除去すれば、ケスラーシンドロームの進行を遅らせられるだろう、という研究結果も出ていますとのことで、本職の研究者の目から見ると、既にかなりヤバい状況ではあるが、あきらめて引き籠もってしまうにはまだもうちょっとだけ猶予がある、今のうちに頑張れ、という状況なのかしら。
 であるなら、ぽっと思いつきで「月に日本人の足跡を」とか「二足歩行ロボットを連れて行ってデモンストレーション」とかに浮かれてるリソースをこっちに回すほうが、よっぽど人類史的にも有意義だし、国際貢献という名目も立てやすいし、うまく立ち回れば「あなた方がばらまいたゴミの後始末をやってあげてるんです」と各国に恩を売ることもできそうなもんだが……2009年3月16日「日本独自の有人月探査構想」 サイエンスポータルレビュー 科学技術 全て伝えます SciencePortalとか浮上した日本の有人月探査計画(1) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉とか浮上した日本の有人月探査計画(2) | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉に書かれてるようなgdgdっぷりが真であれば、期待薄だろうなぁ。

  • 「我が国単独では困難な、有人宇宙技術や宇宙環境の利用技術の獲得等を行う」ことで現実には精いっぱい。しかし、ブッシュ大統領時代に米国が月探査への意欲を示し、中国その他の国も月に狙いを定めた探査計画を持っているを考えると、日本も置いてきぼりにされるわけにはいかない。
  • 月に狙いを絞ることに確たる意見の一致があったとは必ずしもいえないようにも見える。「なぜ月探査を重視するのか」といった基本的な理由付けからして、いろいろやりとりがあるからだ。
  • 「人類は本当に月に行くべきなのか」「本当に月は人類にとって行く価値があるのか」「行く価値があるかどうかを、どうやって見極めるのか」という根源的な議論が欠けている。
  • 内容がこれまで文部科学省・宇宙開発委員会で審議されたり、宇宙航空研究開発機構JAXA)が提案してきた長期ビジョンなどと矛盾する点が多いことに気が付く。

成田良悟『デュラララ!!×5』(電撃文庫)

 前後編の前編かいっ! 一番わくわくしてくるところでぶった切られてもうた。いろんな人がいろんな思惑で動いてあちこちで別々に見える事件が起きて、で、それが一気に絡み合ってくる、成田作品の一番おもろいところで。
 これは、次巻を早急に出してもらわんと勘弁ならんな。しかもこの期に及んでさらになんか重要そうな新キャラが増えてるし。俺の記憶が風化する前に第6巻を出すことを強く要望したい。

デュラララ!!×5 (電撃文庫)

デュラララ!!×5 (電撃文庫)