時事ドットコム:民需拡大のため「宇宙庁」を=前原担当相に有識者ら提言

 とりあえず、現政権もこの会議の座長*1もバイアス付きでしか見られないし、客観的な論評みたいなことをするだけの力量もないんで、感想を羅列。

  • なんか、「民需でやれ、公的な金は出さぬ。でも新しい役所とポストは作るよ」と読めてしまう。
  • 国際宇宙ステーションに日本が今後もかかわるかについては、費用対効果を明らかにしたうえで決めるべき「費用対効果・出口戦略を明らかにすべきだ」とし、2016年以降の運用延長に慎重姿勢……基礎研究にも費用対効果を求める姿勢は一貫、と。*2
  • 提言の柱として「日本が独自に宇宙に行ける能力」を掲げ、ロケット開発を継続的に進める必要性を盛り込んだのはいいんだが、その「能力」を何に使うかは書いてないの? 日本独自の継続的なロケット開発を進め、無人宇宙船「HTV」などを利用した新たな有人活動を検討するって、使い道はこれから検討するけど必要なものは必要ってこと? ISSへの態度と矛盾しない?
  • 月探査計画については「必要性を再議論すべきだ」有人活動を見据えた月探査については「実施の是非を様々な側面からゼロベース(白紙)で検討するべきだ」……「オバマ大統領に梯子を外されたんで途方にくれてる」と素直に言えば可愛いのに。で、「ゼロベース」ってのは「途方にくれてるんで決定を先延ばし」という意味でしたっけ。

*1:c.f. 夕刻の備忘録 【拡散希望】「はやぶさ」は失敗と断じる仕分け人・松井孝典

*2:「せっかく作ったもんが勿体ない」でズルズルやってちゃ無駄金の垂れ流しになりかねないってのは確かにそうなんだけど、ISSの使用期間延長というのは、劣化してゆく宇宙構造物の補修とメンテナンスという、今後絶対に必要になる技術経験を得る機会として重要な意味があるんじゃないだろうか。そこで生活する方々は大変だと思いますけど。みたいな、これまでにない視点も欲しいよなぁ。

TPS/Jメール ヒューストンレポート (430号)

 あ、オリオンそのものじゃなくオリオン・ライトなのか。勘違いしてた。メモメモ。

オバマ大統領はオリオン・カプセル・プロジェクトと月のプログラムを今年の年初にキャンセルした。再構成したオリオン・プロジェクトは月に飛ぶのではなく、無人国際宇宙ステーションへ行く。「オリオン・ライト」は緊急脱出用のカプセルとして使用し、ロシアのソユーズ・カプセルへの依存を軽減する。