反日デモ被害の賠償と謝罪、中国外相応じず

 そりゃ、賠償と謝罪ってのは「非を認める」ことだからね、それをやるってことは、自分が加害者だと認めて、外交カードを一枚捨てるに等しい。そんなことをするわけがない。中国外務省系の不動産会社が日本大使館修復を申し出たことを挙げ、「原状回復を一生懸命やる」と強調。上海の総領事館などの扱いも「話し合いたい」というあたりをうまいこと受けて、恩を売ればいいのにね。
 ま、日本が歴史問題で今さら何をしても遅すぎるし、中国が政治利用をやめるとは思えないが、靖国神社参拝や教科書検定で日本から対立を再燃させる必要もないというせっかくの忠告に、「多くの米国人の対中イメージはパール・バックの小説『大地』のままで、共産党支配の現状や、戦後の日中関係の推移をよく知らない。判官びいきの面もある」と分析してるようじゃ、そういう大人な対応はできんだろう。