野村美月『“文学少女”見習いの、初戀。』(ファミ通文庫)

 まさか心葉君に思わず突っ込み役をさせるほどの天然を、鬱陶しくならずに書けるとは、たいしたもんだわ。で、探偵役を引き継いだはいいけど、なってないな。真相には思い当たっても、それを明かすとどうなるか何も考えてない。推理能力はすごいけど人の心の動きの機微に無頓着って、これでこの子、小説家としてやっていけるのかしら。心配になってくるわ。
 それにしても、見事に太ゴシックの想定筆者と意味がひっくり返るな。うん、これはやっぱり何冊目になっても見事なもんだなぁ。あとがきによると「外伝」で「あとちょこっとだけ続きます」とのことだけど、何か、続編として亀仙人的な意味でもOKな気がするわ。

ラノベ作家魔改造 - ウィンドバード::Recreation

 これは面白い(あるいは悲しい)リスト。ここに載ってなくてうちの本棚に並んでる作家さんだと、

城崎火也
鬼刻ドラゴンクライシス
水鏡希人
君のための物語静野さんとこの蒼緋
三浦良
抗いし者たちの系譜MA棋してる!*1
手島史詞
(すな)の園に唄って影執事マルクの手違い

あたりがすぐに思いつくな。
 あと、「魔改造」も中途半端で、長期シリーズとなったり、エース級の売り上げを示したりすることも叶わず、かといってそのままフェードアウトしないだけの実力はあって、結果、レーベルを渡り歩く「何でも屋」に、というのもありそうな気が。小林めぐみ葛西伸哉富永浩史木村航川崎康宏、といったあたりが該当しそう。
 もう一パターン思いついた。「甘んじて魔改造を受け入れるくらいならいっそ」と移籍してしまう、というのもあるな。小林・葛西・富永・木村・川崎の各氏なんかもむしろこっちか。で、最近の例だとぱっと出てくるのが↓かな。そういやどっちも電撃文庫一迅社だな。

西村悠
二四〇九階の彼女幻想症候群*2
菅沼誠也
ストップ☆まりかちゃん!タイム・スコップ!

*1:魔改造後の売れ行きもあんまり芳しくないような気もしないではない。

*2:移籍先で読書の時間よ、芝村くん!魔改造されたような気もするが。

「はやぶさ」が“最後のご奉公”、惑星衝突予測に活用へ : ニュース : 宇宙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 むぅ、この記事からだけでは、軌道を予測するために使うデータをどこから得るのかがまるで分からんのぅ。はやぶさを制御してるチームからデータをもらうんであれば、それではやぶさの軌道を予測できたからってそれは当たり前すぎて他のNEOに応用が利くとは限らんってことになるような気はするし、かといってまったく独立にはやぶさの挙動を地上から観測してるんだとしたら、その観測技術自体が話題にすべき素晴らしい成果であるような気はするし……