15年目にして初めて知った教訓

そしてもうひとつ。予備のメガネを下駄箱に放り込んでおきましょう。
これは意外と盲点だけど、とっても大事です。
少々ピントが合わない古いものでも、ないよりましです。ちゃんと丈夫なメガネケースに入れて玄関の下駄箱にでもひとつ放り込んでおきましょう。上に書いた「貴重品は奥にしまわない」というのと同じ発想です。下駄箱ならつぶれにくいし、家がつぶれても外からアクセスしやすい。

 そういやあの日、メガネ探すのに(体感時間で)10分ぐらいかけたよな。あれ、火が迫ってるとか倒壊寸前とかだったら、メガネ無しで避難する羽目になってたわけだ。うーむ、同じことを体験してるのに、それをちゃんと教訓化し対策を考えられなかったボンクラとしては、実にありがたいエントリーだ。
 あと、当時は無かったんで俺の認識から落ちてるものが災害用伝言ダイヤル(171)&伝言板サービスについて調べたのでまとめ - リアリズムと防衛を学ぶにまとめられてた。こちらもありがたや。

西尾維新『難民探偵』(講談社)

 現実世界と作品世界、作者と作中人物は別物だと分かっていても、「『累計百万部突破!』という、本屋でよく見かけるあの帯が、言うほど大したことじゃないように思えるようになったときに、作家としての俺は死んだんじゃないかと思いますよ」って、凄い台詞だよなぁ。下世話ながら、ここを読んだ同業者の感想が知りたくて堪らん。
 作品そのものの中身は……なんか普通に普通のミステリだよ。あれ、もっと変なモノを期待してたんだが。いや、なんの奇妙な体験も成長も大きな世界との関わりも変化もなく、ポンッと放り出しておしまい、ってのが変なのか。読者に何かを残すとかそういうことは一切無しに、人が殺されてその謎を登場人物が解いて、はいおしまい、ってところが。ミステリ小説としては至って普通だけどこの作者の作品としては大いに変なのか。

難民探偵 (100周年書き下ろし)

難民探偵 (100周年書き下ろし)

asahi.com(朝日新聞社):ISSの尿再生装置詰まる カルシウムで「結石」? - サイエンス

 地上試験では正常に作動していた宇宙にいると、成人だと1日に250ミリグラムのカルシウムが余分に尿中に排出され、骨量は月に1%ずつ減ることがわかっている体内のカルシウムが余分に尿の中に排出されるためで、装置内に「結石」が起きたとみられるという文面を読めば読むほど、地上での試験時には「地上スタンダード」な尿を使って試験してて、カルシウムを追加してなかったんじゃないかという臭いがプンプンしてくるんですけど、そのあたりを突っ込んだ記事とか、どっかに出てこないものかしら。