Personal Firewallの乗換え(メモ)
長らくKerio 4.22を愛用してきたが、
- ポップアップダイアログから「Create a rule for this communication and don't ask me again.」にチェックを入れてPermitしてもルールが生成されず、改めてメイン画面で黄色のaskをクリックして緑のpermitにする必要がある
- 頻度は少ないが、GUIとサービスのコミュニケーションがとれなくなった旨のkpf4guiがどうしたこうしたというダイアログが出て一切の通信が出来なくなり、PCの再起動でしか復旧しない
- 買収したSunbeltが完全に放置状態で、先の望みがない
ということで乗換え。【PFW】フリーファイアウォールスレPart20のテンプレの比較表を参考に、開発続行中、GUIが日本語(パッチによるものも含む)、2バイト文字問題が起きない、リークテストの結果が上位、という条件で絞り込むと候補はComodo Firewall、Outpost Firewall Free 2009、PC Tools Firewall Plusの三択。
Comodoは例の件以来信頼できない企業として認識してるので落選。Outpostは、インストール後しばらくは普通に使えてたし、昨日や設定しやすさには問題なし。が、PCを十数時間連続稼働させてるといきなりすべての通信を勝手に遮断するという症状が一週間の運用中に3回発生した時点で却下。少なくとも我が家の環境と俺の使い方には合わない模様。
PC Toolsは、インストールして再起動した途端に、デスクトップが点滅しまくって焦る。アイコンテキストのバックグラウンドが透明化されてないのを発見したので、アプリケーション設定画面からぴたすちおに「他のアプリケーションを変更する」と「システムを変更/制御する」を許可してやって解決。これが本来起動していいか許可を促すダイアログなり出てくるはずがそうなら
ない病気だったのか、あるいはきちんとダイアログが出てたのにチラチラに目が眩んだ俺が要らんところをクリックしておかしくなったのか、は謎。で、その後は普通に使えてたが、これも十数時間後にOutpost同様の病気を発症。
うーむ、いっそ、inboundの阻止はルーターまかせ、outboundは放置、その替わりプロセス起動等をSpaywareTerminatorのHIPSで監視、という路線でしばらく試してみようかしら。
小川一水『博物戦艦アンヴェイル』(朝日ノベルズ)
設定も世界の謎もストーリーも面白そうなんだけど、なんかいまいっちょチグハグな印象。あとがきで「帆船と騎士」「テクノロジーとファンタジー」の噛みあわなさは次巻以降で解消、と、分かってやってるように書いてるけど、そんなとこよりも、主人公のキャラに違和感が。モチベーションが、他に出来ることもないし身を堕とすのもいやで、たまたまそれなりの武芸の腕があるので、という「でもしか騎士」。裁判と鞭打ちに大いに違和感を感じるような現代日本の庶民に近いメンタリティーと、戦闘における水夫や砲兵の死を悼みもしない舞台と時代に相応しい精神。ある程度はレーベルの色と対象年齢的な制約のせいはあるんだろうけれど、それにしてもチグハグ感が否めない。ま、次巻以降の予定がすでに立ってるようなので、評価はそれ次第かしら。
で、主人公はともかく、奇矯王陛下が実に現代人だな。まさかいくら何でも現代日本から時空を越えて辿り着いた人物で、それ故にあの時代あの場所では知られていない戦術戦略を駆使できた、なんてことはなかろうけど。あと世界観的に気になるのはお嬢さんの海嫌い、単に泳げないだけじゃなくむしろラブクラフトっぽい海産物嫌い? こんな人物が生まれ育つってことは、島嶼国家というよりはもっと広い、それなりに内陸部が存在する島なんだろうな。
- 作者: 小川一水,藤城陽
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/03/19
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