滝川廉治『超人間・岩村』(集英社スーパーダッシュ文庫)
『テルミー』が実に良作だったので探索し入手。その段階ですらタイトル・あらすじ・表紙絵のいずれにも食指を動かされないあたりが実に残念。中身がこれだけ面白いのに、パッケージングでこれほど損をしてる作品も珍しいんじゃなかろうかしら。いや、実際に読んでからなら、絵柄の暑苦しさとタイトルのゴツゴツした語感が、中身に実に相応しいってことはよく分かるんだけど。
で、うーむ、やっぱこれを発売当時に買わなかったのは失敗だなぁ。純粋に、本作が出来の良い作品であるという意味でも、『テルミー』を読んでからだと未熟な点が目についてしまうという意味でも。なんというか、お話しは実に素敵なんだけどその語り方はまだまだ、「ゴツゴツと説明的」? 「荒削り」という形容はこういう時に使えばいいのかな。この2年間、文章修行をしてたんやろなぁ。
ということで、これだけ腕が上がるところを見せられた以上は、次回作にも期待せざるを得ない。お待ちしておりますので。
- 作者: 滝川廉治,toi8
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/09/25
- メディア: 文庫
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星野之宣『BLUE CITY CHRONICLE Ⅰ』(光文社コミック叢書SIGNAL)
完全版商法の誘惑に負けて購入。同じ内容の載った本を4回ぐらい買ってる気がするな。またもブルーシティー税、納付の時期がやってまいりました
という表現が見事すぎて何ともはや。
BLUE CITY CHRONICLE ? (光文社コミック叢書signal)
- 作者: 星野之宣
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2010/08/30
- メディア: コミック
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