「自分だけは個人情報を漏らさない」と思っていないか


 十分に対策しているように思えても、事件は起きる。顧客情報を記録した携帯電話をひったくりに遭って盗まれたケース、社内に賊が侵入してパソコンごと顧客情報を盗まれたケース、顧客情報を記載した伝票が突風で吹き飛んでしまったケースなどがそうだ。パスワード認証や生体認証など複数の認証を組み合わせて個人情報の管理を徹底していた企業でも、正規ユーザーによって顧客情報が盗まれる事件が発生している。

 個人情報を暗号化するなどして悪用を防ぐ手だてを講じていたとしても、批判を浴びる点ではあまり変わらない。データを復号される可能性がまったくないとは言い切れないからだ。顧客情報を盗まれたある企業の担当者は、「悪用される恐れはほとんどないのに、漏洩件数が多いために批判される」と不満の声を上げる。

って、書いてる側が人ごとモードではねぇ。そういうことを広く知らしめるのがメディアの仕事でしょうが。