MORI LOG ACADEMY: 中古品の著作権

 金さえ払われれば、買ったものを読まずに焼き捨てられても構わねぇってか。もしこれが、俺の好きな作家さんの発言だったら、くじけるだろうなぁ。*1 自分の書いたものが読まれ、読者宅の本棚に並び、折を見てまた手に取られること、そういったことはどうでもよくて、ただその原稿から一円でも多くの収入があればそれでOKなわけだ。
 そもそも買って一読して新古書店に売り飛ばされるってのは、つまり購入者が「この本には我が家の本棚に場所を占める価値はない」と評価した、そう評価されるような内容だった、ってことで、その責任は当然ながら作者にあるんだが。それとも、俺の本にそんな評価をする読者が悪い、とでも思ってるのかね。ま、この人は、自分の作品が広く読まれることよりも、自分の収入のほうが大事らしいし、*2 立ち読みは、いずれ「犯罪」になるでしょうてなことを平然と宣う方らしいんで、そう思ってる可能性も捨てきれんが。

*1:無論、作者の人格と作品の質には相関が無いのかも知れんが、俺的には、こんな作者の本に俺様の時間と本棚のスペースという貴重なリソースを奪われたとしたら、むしろ「金返せ」と言いたくなるな。

*2:そりゃ、喰ってけないほどの赤貧に耐えて作品を発表してくれとは言わんけどさ、しかしそれは一義的には作品の質と編集者による評価と出版社の金払いの問題だろうしね。