先日、一年以上も空きだった隣室に新居住者が転居してきた。

 どちらかと言えば隣室は空いている方が何かと気兼ねがなく精神的に楽なのだが、まぁ仕方があるまい。大家が建物の保守を続ける気を無くすほど空室率が高くてもそれはそれで困ったものだし。今日日、転居の挨拶がないくらいで気を悪くするほど狭量でもないつもりだ。
 だがしかし、鼾持ちが壁の薄い安アパートをわざわざ選んで引っ越してくるっつーのはどないかできんやろか。無論、居住の自由が基本的人権の一であることぐらいは承知しとるが、他の居住者の睡眠を妨害し精神的苦痛を与えることまでもが許容されるわけでもなかろう。むー、安眠妨害ってのは傷害罪かなんかに該当せーへんのかいな。自身がそれなりの音量の鼾をかくと知りながら転居先に壁の薄い安アパートを選ぶっちゅうのは、「未必の故意」にあたらへんかなぁ。
 大声で電話しまくるとか夜中に洗濯するとかなら注意して何とかなるかもしれんが、鼾じゃそういうわけにもいかんし、どないかできんもんやろか……