「反常識」経営でシェア80% ホウ・レン・ソウ禁止で自律促す:ITpro

 これはなかなか。はてブコメントで紹介されてた記事も合わせ、趣深い。

大手証券会社の担当者に「未来工業は買収対策はしなくていい」と言われた。「なぜだ」と聞いたら「こんな変わった会社を乗っ取っても経営できる人間はいないだろう」と。
 「給料を上げるのが一番だが、それには限度があるから労働時間を短縮する。社員の休みが多くてつぶれた企業はない」と山田さん。「働かなくてもその分ペナルティーを受ければいいんだろう、という言い訳を与えることになる」とノルマ制度も導入しない。
(中略)
 「高価格でも納得してもらうことが大切」という考えも、演劇と商売に共通するという。安ければ売れるという先入観を捨て、差別化に徹して価格競争とは距離を保つ。
こっちは生意気にも休んでばかりだから、お客さんは腹を立てる。休みが多いと生産が注文に追いつかない。やはりお客さんに逃げられる。これでは会社がやばい(危ない)と、社員は不安になる
(中略)
勤務時間内で、能率や生産性を上げ、競争力を確保しようと必死になります。世界的にも高学歴な日本の労働者なら、それくらいは自覚し、対策も考えるでしょう。神頼みじゃないが、社員頼みです。うちの社員なら、それぐらいのことはやってしまうはず
(中略)
社員の給料は、少なくとも地域の平均よりかなり上になるようにします。実際、残業をやっている会社よりもましのはず。友人や同級生と比べて、自分が安いと分かったら、絶対に働きません。アメばかりで、ムチのない経営は間違っているそうですが、ムチなんか使う必要はありません。アメを十分にやれば、それだけ働く気になります