スーパーアース:文明が宇宙に満ちる前に - Active Galactic : 11次元と自然科学と拷問的日常

 や、こういう発想は大好き。逆に考えると、強い人間原理どころかうっかりするとID論に走りたくなるほど、地球ってのは絶妙なのだな。質量と自転周期とサイズが、化学エネルギーによるエンジンでも何とか宇宙に出られ、CNTとかの通常物質の範囲内でかろうじて軌道エレベーターに手が届く(かもしれない)範囲に収まってるんだから。
 もちろんそれの更に前段階として、例えば、宇宙への本格的な進出や核融合/宇宙太陽発電などの事実上無尽蔵のエネルギーが利用可能になる頃までかろうじて持つだけの石油/核分裂燃料/その他鉱業資源の埋蔵量とか、忘れちゃいけない月の存在とか、どれが欠けても人類の文明って地球上で終わってたかもしれんのだよなぁ。*1
 ところで軌道エレベータを作るにしても、重力が強く静止軌道半径がより遠くにあるため、建設は地球よりはるかに難しくなるとあるけど、自転周期が十分に短ければ何とかなるような。上手くパラメーターをいじれば、惑星表面から宇宙へロケットでは到達できないが、軌道エレベーターは建設できる文明、というのもあり得そう。それとも質量とサイズがロケットをNGにするほど大きい惑星をそれだけのスピードで自転させるのに、物理的or惑星形成論的な制約がかかるかな?

*1:と、完了形で書いて良いのかどうかは悩むところ。