小川一水『フリーランチの時代』(ハヤカワ文庫JA)

 しかしこの表紙、ハヤカワはこれからこういう路線でいくのかしらん。『シュレディンガーのチョコパフェ』とか『天体の回転について』とか、どう考えても中身にあってないんだが、しかし「内容をきちんと反映している」と言われればそれはその通りだと言わざるを得ないような。俺みたいなラノベ畑の読者でも違和感を感じてるんだけど、ウケてんのかね、こういうの。

フリーランチの時代

 あこがれの世界、だな。たいらげられたい。うちの近くにも火星隕石として降ってきてくれんもんかな。もっとも(彼女|彼|それ)が火星にはたどり着けて地球には来なかった理由は、何か面白いものを別途考えてみたいところではある。

Live me Me.

 で、同じ発想を裏から書くとこうなるわけか。あるいは「こうなったら素敵で面白いのに」と「現実にはこういう方向しかあるまい、いや、これでも遙か彼方だなぁ」か。

千歳の坂も

 表題作とこれとの間に別の話を挟んでおくところが、優しいのか嫌らしいのか。

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)

フリーランチの時代 (ハヤカワ文庫JA)