伊都工平『さくらら!』(MF文庫J)

　撲殺人魚ナギサちゃんとならんで、MF文庫J的には、ラーメンこそが至高の食い物にして最良の魂の糧、なのかしら。それにしてもほぼ空気状態の幼なじみに中途から出番のなくなった小梅さんカワイソス。ま、それよりサンタさんを次巻でも出してくれるかのほうが興味深かったりするんだけど。
　ところでイラストが人物ばっかりで舞台も装備品もほとんど出てこないってのはどうにかならんかな。『レヴィアタンの恋人』なんかにも感じたけど、こういう話で世界も舞台も品々も描かないってのは、悪意にとれば「どうせ読み捨て・使い捨てのキャラ萌え小説、人物以外の設定なんて面倒でやってらんねーよ」という編集者とイラストレイターの手抜きに思えてならんのだが。

さくらら! (MF文庫J)