森田季節『ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート』(MF文庫J)

 これは良い。てな書き出しをすると左女牛嬢にバッサリと切って捨てられそうなんだが、世の中にはこういうのもそれなりの率で居るのですよ。ともかく、「その手を思いついた奴はこれまでおらんかったんか」とか「あの二人以外にもおったらどうすんねん」とか突っ込みたいところをグッと押さえて、やはり、これは良いものでした。いや、絶対にバッドエンドだと思ったんだけどなあ。