『コラボアンソロジー2 “文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る』(ファミ通文庫)

 おいこら、ちょっと待て。これはたとえそのために670円になってしまおうが、竹岡さんのスケジュールの都合で発刊が一月延びようが、カラーページを増やして、コノハちゃんピンナップを折り込まなきゃならん本だろう。どうなっとるんだ、まったく。
 ということで「“文学少女”と殺された莫迦(フール)」がすごすぎました。筆者と原作者のハイテンションなコメントも、それだけでご飯三杯はいけるし。「“文学少女”と乙女に集う召喚獣」のほうは、こちらこのコラボの裏タイトルは「本当はエロい”文学少女”」でいいと思います。この人きっと、心葉の居ないところでBLとか官能小説とかガッツリ摂取してるに違いない……というコメントに激しく同意。
 それにしてもこのぴー、番外編でも悲惨な目に合うか、あるいは一人で落ち込んでうじうじして誰かに引き上げてもらうか、まるで変わらんのだな。『活字倶楽部』2008秋号のインタビューによれば、今後の「外伝」で心葉がヒロインポジションからヒーローポジションへ、ワトソンからホームズへ変わる予定だそうだけど、この子は大丈夫なのかしら。あと、番外編でも相変わらず不幸な琴吹さんに涙。「外伝」でちょっとは良い目を見れますように。