「いわば鉛筆を立てているようなものです」 - Technobahn

 この「Ares I」ロケット、長さは100メートル近くもありながらも直径はわずか、3.96メートルしかなく、見た目でも判る通りに非常に安定性が悪い。
 そのことはNASAも率直に認めており、「Ares I」ロケットを発射台に自立させことは「鉛筆を立てることと同じようなもの」とさえ表現している(getting Ares I-X out to a launch pad and leaving it there has been likened to "balancing a pencil.")。

 一方、ソ連ソユーズをチューリップで周囲から吊った。いやマジで、安定して自立させるために構造を強化して重くなるくらいなら、機械強度を保持する役割を発射塔に分担させるってのは、賢い発想だよなぁ。もちろんAres Iの問題は、強度よりは重心位置*1の問題だそうなんで、そのまま応用できるわけではなかろうけど。

*1:横から受ける風力の中心が全体の重心より上にあるので、吹かれると大きくぐらつくそうな。