スラッシュドット・ジャパン | パーキンソン病の脳ペースメーカー手術に思わぬ落とし穴

 タレコミにせよそれを採用して部門名を付けた編集者にせよ、実に良く訓練されたゼロリスク教徒ぶりだな。脳ペースメーカーで体が自由に動かせるようになって、自分がパーキンソン病であることを忘れてしまい、自宅の屋根の修理中に転落し、両足を骨折したのが重大な副作用で、振戦が完全に無くなるのでなければ問題がある、と。タレコミ人も編集者も、仮に自分が重篤で生活に多大な支障の出る病気になったとき、「症状を大幅に軽減する手段はある」「100%安全で100%完全に直る治療法はない」と言われたら、無処置を選ぶんだろうか。
 だいたいその転落のエピソードって、元文献を読んでないから知らんけど、ひょっとして「こんな勘違いがあるほど劇的に効く治療法なんです」という意味で紹介されてたりするんじゃねえの?