東雅夫[編]『リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集』(学習研究社)

 妙に印象に残ったのが謎村「銀河の間隙の先から」。二次創作短編として珍しいというほどのネタでもないんだけど。
 さすがに111編の感想を書く気力はないし800字以下をネタバレなしに紹介する技術もないので別の角度から。奥付の上のイラストが妙に気になって仕方がない。あとお気に入りは練り消し製らしい「角度のわんこ」と「冗談真実(ジョーク トゥルー)」という筆名。
 しかしこの本、考えてみれば恐るべき危険物だな。「パクリ指摘厨」の手にでも渡ってしまったら、今後の神話ネタ使用にあたっては本書の111編のどのプロットとも描写とも重ならないようにせねばならんかもしれん。

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集

リトル・リトル・クトゥルー―史上最小の神話小説集