和智正喜『仮面ライダー 1971-1973』(エンターブレイン)

 正直、仮面ライダーにはそれほどの思い入れはないんだけど、これは、ハヤトが格好良すぎる。「誕生」篇と「希望」篇はずいぶんと前に読んだんだが、あまりの格好良さに思わず一気に再読、そのまま「流星」篇へ。SPIRITSよりも石ノ森版よりもハード、本当に本郷猛は一人なのだな。辛うじて受け継ぐものはいるかもしれないけれど、それでも一人、マフラーだけ。
 TVシリーズがあんまり記憶に残ってないんで、本書のあちこちに散りばめられてるらしいオマージュの元ネタが分かるかな、と思ってたら、なんとも予想以上にスーパー石ノ森大戦。ところで「ルイ・アームストロング」って誰よ。わざわざきちんと「適応」と「進化」を使い分け、これだけ能う限り史実に沿わせてる作者なんだから、と思いたいが、ポカミスだろうなぁ。
 まあよい。さ、いろいろ読むぞ。

仮面ライダー 1971-1973

仮面ライダー 1971-1973