ATMからカード情報を盗むウイルス出現、ただし感染させるのは困難:ITpro

 これらのウイルスは、ウイルスを報告できるWebサイトを経由して、ここ1週間のうちに同社に送られたもの。匿名で報告されたので、作成者などは一切不明。悪用されているかどうかも分からない。
 ウイルスのプログラムを詳細に解析すると、いずれも、ATMで処理されるカード情報や暗証番号を盗むために作成されたことが判明した。ATMのOS上で実行されたウイルスは、別のウイルスを生成。このウイルスは、ATMに挿入されたカード情報や、キー入力された暗証番号などを記録する。
 このATMに、ある細工を施したカードを挿入すると、ウイルスはそれまでに記録したカード情報などを暗号化した上で、そのカードに書き込むという。この情報を悪用すれば、攻撃者はカードを偽造できる。
 ただし実際には、今回のウイルスを悪用することは難しいだろうという。ウイルスを感染させるには、ATMに物理的にアクセスする必要があるからだ。可能性があるとしたら、ATM機器の製造工程での感染ぐらいだろうと、同社の上級技術コンサルタントであるグラハム・クルーリー氏はコメントしている。

 ちょっと待て。それって逆の見方をすれば、ATMに物理的にアクセスしなければ感染しない、ATMから情報を盗む以外に近い道のないものをわざわざ作成した奴が居るってことになるような。なんか、かなり怖い考えになりそうだ。