茅田砂胡『クラッシュ・ブレイズ 海賊とウェディング・ベル』(C★NOVELS Fantasia)

 リィもルウもシェラもファロット組も出てこない、『クラッシュ・ブレイズ』というよりは『スカーレット・ウィザード後伝』。なにこれ面白い。ここ何冊かのマンネリとグダグダはなんだったのよ。キングをタクシー代わりと黒を呼び出す係に、女王を権力と武力を陰で振るう担当にしてたのがどれだけ勿体ないか、しみじみ思いましたわ。で、当然ながら、もう金も黒も銀もゾンビ組もどうでもいいから、今巻ではジャスミンがよりいっぱい活躍したんで、次巻はケリーのターンでありますように。

「それで主砲を撃てるのかよ?」
「任せろ。得意だ」
そしてジャスミンはその通りにしたのだった。

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六月一日発売、角川スニーカー文庫『レディ・ガンナーと虹色の羽』です。