葉村哲『この広い世界にふたりぼっち Ⅲ 神狩の夜』(MF文庫J)
なんとまぁこのバカップル。
「ところでシロ、お金は持っているんですか?」
「なんという、盲点」
「ふっ、資本主義経済とは恐ろしいものだな」
そして二人は、末永く、幸せに暮らしました、まる。まさしく『二人』でいることそのものが幸福である。閉じた世界の少女と狼
が幸福な結末を迎え
ましたとさ。その過程でなんか世界にも神様にもいろいろあったけど、そんなことはバカップルの幸せと、たぶんなんかの隠喩に満ちた美しい絵柄の前には、些末なことだったんでしょう、きっと。
- 作者: 葉村哲,七草
- 出版社/メーカー: メディアファクトリー
- 発売日: 2009/03/25
- メディア: 文庫
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