霜島ケイ『カラクリ荘の異人たち 3〜帰り花と忘れ音の時〜』(GA文庫)

 成長物語としては、正直、まわりの大人たちがよくできた(人|妖怪)ばっかりで、ちょっとそれはチートだよなぁと思わんではない。*1 が、ともかく今巻は「軍手」のエピソードが微笑ましすぎて素敵で、もう、細かいことはどうでもいいです。あと一巻ということで楽しみなような勿体ないような。太一君のお話としては区切りをつける必要もあるんだろうけど、空栗荘とそのご近所のお話は、エンドレスに浸っていたいような気もしたり。

*1:ただし実家の両親を除く。