石原藤夫『宇宙船オロモルフ号の冒険』(ハヤカワ文庫JA)

 世にも珍しい数学SFや言われて読んでみたんやけど、これはどっちかっちゅうと、「人間関係」SFやないんやろか。数学要素の理解よりも先に、各部各キャラの人間関係の解読のほうが難しいわ。それとも、数学史に詳しかったり元ネタたるビーグル号を読み込んでたりすれば、数学的側面に集中できるのかしら?