大迫純一『神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック』(GA文庫)

 うん、今回も面白かった。捜査と謎解きも、マナガとマティアの秘密も、そしてとっても怖いラスト1行も。
 ところで設定オタ的にふと気になるんだが、精霊が当たり前に存在し、かつ、それ以外は科学と論理で割り切れる世界で、霊能力への憧れや畏敬とか、あるいはそもそも霊能力という概念自体が発生し存在し得るのかしら。別にポリフォニカでそれをやるべきだとは思わんけど、「不思議パワーが実際に存在する世界で、住む人間はその不思議パワーはきちんと認識しているが、それ以外の点ではオカルティズムとも信仰ともまったく無縁なガチガチの唯物論者」ってネタ、なんかに発展させられんかなぁ。