宇宙開発戦略本部 宇宙開発戦略専門調査会 議事次第

「(砂の多い)月面での歩行には向かない」「重力、温度など地球とまったく違う世界でできることは限られる」「ただのパフォーマンス」「子どもに夢を与えると思えない」といった意見が寄せられ、支持する意見はほとんどなかったという。
「唯一新しいのは、ニュースなど、マスコミが大々的に報道した『二足歩行ロボットを月へ』という部分だが、これに一体何の意味があるのか?そもそも月に着陸する必要がどこにあるのか?というところからして、必要性、国家戦略が明確にはなっていない」
「『月面上ロボットに2足歩行型』はナンセンス。お金をかけて何がしたいかわからない。それでは子供たちはわくわくしませんよ。大人の自己満足以外の何物でもない」
(中略)
「二足歩行ロボットによる探査が提案されているが、そもそも月面は地球とは重力、温度環境、表層環境などが全て異なる世界であり、そういった世界に二足歩行のロボットを持っていったとしても、できることはきわめて限られている」
「現在の日本の二足ロボット技術の優位が、宇宙環境(真空、極端な環境温度変化、放射線無重力など)ですぐ役立つものではなく、むしろ新規の高度な技術開発が必要」

 こんだけ集中砲火浴びて、委員も「日本の技術とシンボル性を否定すべきではない」「二足歩行にこだわるべきではない」など賛否が分かれて、それで近く正式策定される基本計画にはそのまま盛り込まれる見通しですか。我が国が得意とする特徴あるロボット技術であること、将来の有人探査を視野に入れたときに、人間に近い形状が意味を持ってくること、また、これが実現できれば、高度なロボット技術の実現と宇宙技術の融合が図られるなど大きな技術的波及効果が期待され、本来の探査の成果と合わせて、我が国の優れた技術力をアピールできるという文言が↑への反論になってると本気で信じるほどの阿呆ぞろいなのか、それとも「パブコメなんてこんなもの」なのか、やれやれ、じゃのう。