安彦薫『機械じかけの竜と火焔の翼 双竜記 2』(電撃文庫)

 どうやら敵国も一枚岩ではなくいろいろ抱えてて、第三勢力も出てきて、いよいよ俺好みのドロドロ陰謀劇になってきたかな。とりあえずはこんだけ状況を混乱させてきたってことは、少なくともあと数巻は読めるってことだな、ありがたい。
 途中まで主人公が何もせんのはさすがにちょっと読んでいてダルいが、かといっていきなり使命感に目覚められたり秘めた能力を全開にされても興醒めだしな、ま、謎能力なし量産機でよくやった、と誉めてあげよう。それにしてもツンデレ爺さん、案外と早くデレたな。味方陣営はあんまりギシギシさせず、王子様に人たらしの本性を発揮させるのかしら。
 しかし、グレーの装甲に赤い塗装、両の手甲から剣って、ビアレスかよ。

双竜記〈2〉機械じかけの竜と火焔の翼 (電撃文庫)

双竜記〈2〉機械じかけの竜と火焔の翼 (電撃文庫)