小木君人『その日彼は死なずにすむか?』(ガガガ文庫)

 うひゃひゃ、青いというかこっ恥ずかしいというか、ええ話をごちそうさまでした。ベタベタな良い話って、正直苦手ではあるんだが、ここまで徹底してくれればそれはそれでとっても気持ちよいもんですな。ご馳走様でございました。
 もっとも、賞への応募作という制約の成果とは思うんだけど、あちこちすっ飛ばしすぎではあるな。本来はもっと長いものを規定に合わせてバサバサ切りまくったんじゃなかろうか。まぁ、現状でも360頁なんで、受賞→出版に当たって大幅加筆ってわけにもいかんかったんだろうけど。

その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)

その日彼は死なずにすむか? (ガガガ文庫)