手島史詞『影執事マルクの忘却』(富士見ファンタジア文庫)
今巻はめっきりカナメのターン。ではあるんだが、マルク君がなんとも実に無駄に格好いい。
「そこまで気付いていて、確認しようとは思わなかったのですか?」
「そんなこと、エルミナが話したがらないからに決まっているではありませんか?」
「どちらもです。エルミナは元に戻します。カナメの居場所も守ります。どちらもやり遂げればいいだけの話です。私はヴァレンシュタイン家の執事なのですから」
これを当人に聞こえるところで言えれば、給金ぐらいなんぼでも上がろうに、不幸やのう。
- 作者: 手島史詞,COMTA
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
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