2009年 天文学会秋季年会 記者発表

球対称状の爆発でこれほど極めて明るいIa型超新星を 理論的に説明することは、現段階では困難です。 この事実は、銀河までの距離を調査する"道具"としてすべての Ia型超新星を同様に扱ってしまうことに警鐘を鳴らす可能性 がありますし、宇宙論天文学の広い範囲の分野に強い影響を 与えることも予想されます。

 おお、そんな深い面白みのある発見だったのか。新聞記事ではまるで気がつかなんだ。もちろん、これだけの字数と図版を尽くして説明してくれて初めてわかる面白さだからなんだが……いや、よく見ると限られた字数と対象読者なりに気を使って記事にしてるな。俺の読み方の問題かも。

  • 定説の限界を超えた超新星爆発の存在は、宇宙の膨張の歴史をたどる研究の基礎にかかわる問題。詳しく検証する必要がある
  • 従来、このタイプの超新星は明るさがほぼ一定で、遠方の宇宙の距離を測る指標に使われてきたため、今回の発見はこうした研究にも影響を与えそう