時雨沢恵一『キノの旅 13―the Beautiful World』(電撃文庫)

 安心のブランド、そして期待通り安定して面白い。一番たくさん人死にが出た話が一番良い話なのを皮肉に笑い、p.199でキノさんに嫌われてしまってしょぼーん。で、あとがき。そろそろ本格的にネタ切れかしら、大変そうだ。
 が、正直なところ、ストレートに露骨でモロな捻りのない風刺話は、一巻に一編でいいな。表現規制と死刑、続けて二編ではお腹がもたれそう。*1 ま、四話のティーが良かったのでもたれは直ったけど。

*1:同じくらいモロで露骨な『ニャル子さん』3巻を楽しく読めたってことは、むしろ笑えるか否かが問題な気もする。