小林めぐみ『地球保護区』(ハヤカワ文庫JA)

 老獪さが一回りして稚気にしか見えない七十歳児の印象が強すぎて、他があんまり残らないなぁ。『回帰祭』の彼ら彼女らが憧れてた地球がこの有様だよ。何百年経っても、理想郷って無いもんなんだなぁ。もっとも時間軸的には、本作から時間が経ったあとに回帰事業が始まる、という順序な気もするが。

地球保護区 (ハヤカワ文庫JA)

地球保護区 (ハヤカワ文庫JA)