壁井ユカコ『カスタム・チャイルド ―罪と罰―』(メディアワークス文庫)

 黒壁井は基本的には好きなんだけど、ちょっと黒すぎて引いてしまった。うーむ、俺もまだまだ人間関係に幻想を持ってるのだなぁ。かろうじて読み切れたのは知佳さんと部長のキャラのおかげ、このグチャグチャドロドロしてるのも所詮はティーンの背伸び、大人から見れば知れてるのよ、と大人組がフォローしてくれてる気がしみじみするな。ま、もう一つだかもう三つだかの大人組は二度と見たくないものだけど。