十目一八『理の守護神さま。 二.和気喧騒の三姉妹』(GA文庫)

 一冊目でいきなり主人公最強状態からどう話を広げるのかと思ってたら、最強の人を後見役に回すときたか。それとも実はこっちの子のほうが真の主人公で、受賞作一冊がまるまるプロローグだったりするのかな?*1 どっちにせよ、主人公が成長したり変化したりしなさそうな「出来上がっちゃった狂人」ってのはなかなかに珍しい。この子が長ずると『闘う司書』のハミュッツさんに化けたりするんだろーか。

*1:サブタイトルの付け方の感じからすると、組織なり仕組み自体が主役、便宜的なその巻の狂言回しは順次交代、というパターンかも知れんけど、それをキャラ小説たるラノベの枠内でやるのは大変そうだ。