木村心一『これはゾンビですか? 4 うん、先生が最強だよ!』(富士見ファンタジア文庫)

 なにげに教頭先生が気に入ってしまった。学園祭を夜間にやりたいという生徒に「近隣住民の方々から苦情等が来たら−−私が責任を持って、土下座して回るから安心して騒げっ! 以上だっ! 感動したっ!」って、なんていいキャラだ。*1 さすがにこの人は意外な正体とかのない普通の脇役だと思うんだが、今巻になってようやく、本作におけるこういう脇役の造形の面白さが分かってきた。一般人の脇役が誰も彼もなかなかにいい味だ。
 で、本筋のストーリーの方は、のんびり第2部開幕かと思ったらいきなり、すべての事情に通じた解説役とラスボス(らしいの)が出てきてしまったようなんだけど、いったいどこへ向かうんだろう?

*1:もっとも、身も蓋もない分析をすれば、アユムを学校行事に参加させるためにはこういう強引な設定にするしかないんだが。