こんなところまで配慮してるのか

現在は、地球からみて太陽側(昼側)を通過する軌道になっていますが、それを太陽の反対側(夜側)を通過させる軌道へと移す必要があるわけです。スウィングバイして地球を出る方向は、夜側から接近すると逆の方向になります。
このとき、万一イオンエンジンが途中で停止することも考えると、一瞬でも地球に衝突させる軌道を通過させることはできないため、通過する軌道が南極のはるか上空を通るよう計画されています。

「万が一にも、地球上の意図しない地点にぶつからないこと」が最優先なのね。そのためになら、「もし今トラブったら二度と回収できない宇宙の彼方へ行っちゃうこと」は甘受するわけだ。