本田誠『空色パンデミック 2』(ファミ通文庫)(反転部ネタバレ)

「あの時の俺はマジで格好よかったと思うね。映画だったら感涙ものだよ。だから、俺はあの時の自分の気持ちは本気だったって信じることにした。そっちの方が格好いいだろう?」

 すげえ、自分の格好良さを誇る台詞がこれほど素敵に聞こえるとは、森崎くん、いい漢やなぁ。
 ということで、すべてを夢オチに出来る恐るべき設定をどう料理して2巻目にするかと思ってたら、またエピローグで全部ひっくり返しかよ!!!*1 うーむ、1巻ラストの春も近い九月西から上る太陽という記述をスカッと忘れてたレベルの脳みその読者としては、設定なり世界の様相なり大きな話なりを楽しもうという大それた望みは捨てて、頭から尻尾までとことんラブコメとして楽しめばいいのかも。もっともラブラブな印象が強いこと自体が、すでに続刊とそこで予定されてる超展開の下ごしらえとして、主人公を何度同じ目にあっても、それでもやっぱりヒロインのために同じ選択をする人物として印象づけよう、ってことなのかもしれないか。
 とりあえず、次巻発売時にエンターブレイン ファミ通文庫総合スレッド14のレスを再読せよ >俺。

空色パンデミック2 (ファミ通文庫)

空色パンデミック2 (ファミ通文庫)

*1:山下公園からの日没の向きが伏線だったのかな。