川崎康宏『ありすとBOBO 2 −下町決戦兵器マスラオ−』(GA文庫)(透明部ネタバレ)

 前巻のカンフーサイボーグに続く「今巻のビックリどっきり人間兵器」は機雷王と魚雷王の二本立て。なんか覚えのある名前と雰囲気だと思ったら『Alice』爆雷王か。てことはこれで「雷王三人衆」ってところかね。もっとも川崎作品だし、合体してゴッドシグマになっても驚かんが。それより驚きはボーボーが戦わないことだな(とどめは刺したけど)。いつ熊が絡んでくるのかが読み進めるにあたっての最大の牽引力となって、一気に読み終わってしまったよ。きっとこれ自体が作者の計算で、その通りに踊らされたんだろうな。お見事。ま、同じ手を次巻でも使われたりしたら怒るけど。
 ところで二年に一冊しか本出さないやつが一年に二冊ですってよって、まさか2010年はこれで活動休止とか言うんじゃなかろうな。別に3冊出しても4冊出してもOKですのよ、クオリティさえキープしてくれれば。