国際共同宇宙放射線計測「マトリョーシカ」実験

 本題でないところに反応。

 2008年6月に「きぼう」船内実験室が打ち上げられるまでは、マトリョーシカ実験は、ロシアモジュール「ズヴェズダ」の船内外やロシアのドッキングモジュール「ピアース」で実施されていました。ロシアのモジュールは、他国のモジュールと規格が異なり、形状が複雑で船壁が厚いモジュールです。今回「きぼう」日本実験棟で実験をすることで、船壁の厚さや構造が異なるロシアモジュールとの遮蔽効果を比較する実験ができます。

単に、「ロシア人は伝統的になんでも頑丈に作る」なんてことじゃないよなぁ。いかに旧ソ連〜ロシアの宇宙技術が進んでるにしても、より重いものを軌道上に送るにはより多くのコストがかかる、そして打ち上げ機ごとに重量の限界がある、という物理法則が覆るわけもなし。軌道上での被曝量、もしくは被曝による人体へのダメージを多めに見積もってるのか、はたまた一般的なイメージとは逆に、米欧日よりロシアのほうが安全率を大目に見てるのか。
 ところでまさかそんなことはないと信じたいが、「ロシアのモジュールの構造なり壁の厚さが正しい。米欧日のは薄すぎて危険」という実験結果がでたらどうなるのかしら?