鎌池和馬『とある魔術の禁書目録 21』(電撃文庫)

悪の道を究めるってのはよ。ヤツらへの反抗どころか、順調にレールを突っ走ってるってだけじゃねェかよ

 3巻での初登場以来、20冊近くかけて、ついに一方通行さんの口からこんな台詞が。なんつーか。長期シリーズの醍醐味やなぁ。1ページ目からラストまで延々とバトルが続き、あっちこっちで情勢やら勢力関係が二転三転四転してるけど、前巻の続きからはじまって*1「続く」で終わったせいか、↑の台詞以外の印象は正直薄い。それより、この展開なら間違いなく次巻は、一歩通行さんに続いて今度は浜面君の大転機になるわけで、そっちへのwktkの方がでかい。早く読めますように。

*1:なお、前巻の内容をまとめたプロローグの「戦況報告」が実に上手い。あの一冊分をここまでコンパクトに分かりやすく過不足なくまとめるとは。