ソユーズによる宇宙旅行は2009年3月で終了 | 民間宇宙飛行士 | sorae.jp

 金額的にいえばそもそも俺とは一切の縁のない世界の出来事ではあるんだけど、やはり寂しさを感じるな。民間人がお遊びで周回軌道、またはそれより上にでていける時がふたたびやってきますように。そして願わくは、それが俺の生きている内に俺の懐具合でも何とかなるものでありますように。

2010年頃にはヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)が水平離陸方式ロケット「スペースシップツー(SpaceShip Two)」を使った宇宙観光旅行が開始となる予定ともなっており、宇宙観光旅行はロシア宇宙局の停止宣言をもって終了するのはなく、一部の冒険好きの富豪を対象としたものから、裕福層の一般大衆を対象としたものへと裾野が拡大することになりそうだ。

 しかし、↑みたいな、サブオービタル飛行を「宇宙旅行」と呼ぶことへの違和感って、あんまり一般的じゃなさそうだな。こういうケースでの宇宙旅行と、例えばロシアでミグで超高空飛行をさせてくれるやつなんかの境界線はどこなんだろう。やっぱ高度100kmあたり?

橘公司『蒼穹のカルマ 1』(富士見ファンタジア文庫)

 いかんな、宣伝に騙されるところだった。紹介サイトやら帯の「あなたのような人間がいるから……」とかいう煽り文句やらからでは、ありきたりのシリアスっぽい戦記風の香りしか感じられず、危うく買わずに済ますところだったじゃないか。
 口絵の上司っぽい人の台詞であれっと思い、Case-02の途中ぐらいから、まさかこういう展開に行くのか、と恐れたまさにその方向へ行ってくれて大爆笑。いいねぇ。さすが『スレイヤーズ』からブレイクしたレーベルの受賞作だけのことはある。読み終わって振り返るに、受賞時点のタイトルからの変更も、↑の宣伝も、正に俺のようなのに誤認させて釣る策略に思えてきた。お見事。
 さて、次は文化祭かな、それとも運動会かな。第百八形態まであるくせに、第三形態であっさり妥協を申し入れる可愛いヘタレ魔王には出番はあるのか。ドラマガの短編を見る限りはネタ自体はいろいろ貯めてそう。「同じパターンばっかり」といわれないくらいに引き出しの多い作者さんだと良いなぁ。

蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)

蒼穹のカルマ1 (富士見ファンタジア文庫)