WindowsOS内部のアーキテクチャのすべて

 パソコンの歴史をたどりながら、Windowsの内部構造や動作原理を解説。インテル4004から始まるマイクロプロセサの進化が、現代のOSの細部にまで影響を与えたことが明らかになる。障害を招きやすいDLLなど“負の遺産”も紹介。詳細な技術解説に踏み込むが、「OSとは何か」から丁寧に説明しており自然に理解できる。855ページの大著を読み終えたとき、パソコンはもはや“ブラックボックス”でないはずだ。
という紹介に惹かれて買ったが、なんじゃこりゃ。アプリケーションは「CPUを直接動かすことはできないソフトウェア」、何かの例えかと思ったら、その後もアプリケーション自体には、CPUが理解できて、CPUに直接命令できるような機械語命令は含まれていませんなんて書いてるし、どうも本気っぽい。この方によれば、半導体とは一つの物質中に電気を通す部分と通さない部分が混在しているものだそうだし、アルミニウムは絶縁体らしいし、アセンブリ言語は「機械語に最も近い」言語だそうだし、、、、
 あと、とにかく記述が冗長。きちんと整理すれば3分の2のページ数になるんじゃないか? 興味のあるところだけを途中から読んでもOK、というコンセプトらしいが、それって、例え過去の遺物的なことでもきちんと順を追って踏まえていかないと、物事の真の理解にはいたらない、という、この本の存在意義自体と矛盾していないか? とりあえず税込み4,830円返せ。