ギネス“未認定”の最長小説

 モノグラフより、


 英国のビール会社の関連会社が認定する「ギネス世界記録」は約4万5000件の世界一が登録されている。書籍・雑誌の項目でも、「発売前の予約最多の本」や「『タイム』誌のカバーに登場回数最多」など細かな枠組みがあるのに、なぜ、「最長のフィクション」はダメなのか。米国版も好調で日本の大衆小説の海外進出を牽引(けんいん)する作品だけに悔しさはひとしおだ。
 最後の一文のそこはかとない読売臭さ*1はともかく、大筋は同意。作者のキャラなり話そのものへの好き嫌いはあれど、「百巻書く」と宣言してほんとに百巻目に届きそうになっちゃってる、しかもグインを除いても充分多作と呼べる小説気狂いっぷりは、充分世界記録に値すると思うな。

*1:「日本発の○○が世界に通用」を無条件に称揚する、後進性と島国コンプレックスばりばりな様子。その割に「ギネスの権威」はそれはそれで無条件に認めてるのな。